映画「ソラニン」あらすじと感想レビュー 夢や理想を追い求めて

映画「ソラニン」あらすじ・レビュー映画
(C)浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治
ダイ
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こんにちは!ダイ(@Dai_Zymork)です。

毎日の通勤電車で映画視聴しているうちに

気づいたら1年間で100本近くの映画やドラマを見てました。

 

今回は映画「舟を編む」を見た後に

宮﨑あおいさん繋がりで映画「ソラニン」を鑑賞。

 

この映画で問いかけてくることは

見る人の年齢によって答えが違うと思う。

 

私はもっと若い時に見たかったなと思いましたが

主人公たちが羨ましく微笑ましい青春映画です。

 

バンドマンや

夢を追い続けている人、

宮﨑あおいさん好きは必見の映画です。



映画「ソラニン」のあらすじ【ネタバレなし】

 

(C)浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治

 

夢を諦めきれないフリーターのバンドマン「種田:高良健吾」

OL2年目で突然会社を辞めてしまう彼女「芽衣子:宮﨑あおい」

 

種田は大学時代のバンド仲間である「加藤:近藤洋一(サンボマスター)」と

「ビリー:桐谷健太」のスリーピースバンドの「ロッチ」は細々と練習は続けていた。

 

音楽で成功する夢を諦めきれずにフリーター生活を続けるも

バンド活動に本気ではない中途半端な種田に

業を煮やした芽衣子は「バンドをやってほしい」と伝える。

 

その一言で種田はバイトを辞め再びバンド活動を再始動させ、

新曲「ソラニン」をレコーディング。

レコード会社に持ち込み反応を待つが・・・。

 

ここまでがネタバレなしのあらすじです。

映画の予告ではもう少し先まで「あらすじ」として紹介されています。

 

ダイ
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個人的にはここまでしか知らずに映画を見た方が良い気がしました。

 

【ネタバレあり】のあらすじ

 

 

上記の通り、映画予告ではこの物語の核となる「種田の死」と

残された芽衣子がロッチのメンバーと「ソラニン」を歌うシーンが描かれています。

 

この映画のストーリーを網羅しており、結末がわかってしまう予告になっています。

 

しかし話がわかっていても、繰り返し見る価値あり!!

 

結末を楽しむ映画ではなく、

幸せとは、夢とは何かを考えさせてくれる映画で、

最後のライブシーンは必見です。

 

映画「ソラニン」の原作は「浅野いにお」さんのマンガ

 

 

漫画家の浅野にいおさんが同名漫画「ソラニン」を

週刊ヤングサンデーで2005年から2006年まで連載していました。

 

コミックスは全2巻。

 

 

2017年にはその後の話を1話分追加追加された「新装版」が発売されています。

 

 

映画「ソラニン」の主演とキャスト

(C)浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治

 

あらすじでも紹介しましたが主演はお二人

  • 宮崎あおい
  • 高良健吾

 

高良健吾さんのメガネ姿はファンにとって

貴重で堪らないみたいですね。

 

(C)浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/

 

私は宮﨑あおいさん目当てで鑑賞したのですが、

ダイ
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伊藤歩さんが優しくて綺麗なお姉さんに惹かれました。笑

 

そして、桐谷健太の良い兄貴っぷり、ドラム姿も見所の一つ。

サンボマスターの近藤洋一さんは友達に欲しい。

 

他にもこの「ソラニン」のなんだか懐かしい雰囲気を

 

など役者さんやアーティストが作っていました。

 

映画「ソラニン」の主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION

 

 

この映画を見てない人でもアジカンの「ソラニン」を聞いたことがあるのでは?

私もその一人です。

 

歌詞の意味を考えたことなかったのですが

原作者「浅野いにお」さんの作詞だったのですね。

 

作中でも種田が作った曲として登場します。

たとえばゆるい幸せが

だらっと続いたとする

きっと悪い種が芽を出して

もうさよならなんだ

 

じゃがいもの芽の毒でもある「ソラニン」

種田の心情は夢を持っているが、

今の生活も悪くないと思っている若者は共感出来る歌詞ですね。

 

映画「ソラニン」を見れる動画サービスは?

 

私はAmazonプライム・ビデオで鑑賞しましたが

上記でも鑑賞できます。

 

もちろんDVDも発売されています。

映画「ソラニン」のネタバレ感想

 

私は音楽に縁がなく

今までずっとバンドマンを羨ましく思っていました。

 

仲間と一生懸命練習して

誰かを幸せに出来るってすごいことですよね。

 

種田のセリフで

「音楽で世界を変えられると思っていた」

とありますが、「ソラニン」って曲で芽衣子の世界を変えられたのは確か。

いや、芽衣子だけじゃなくバンド「ロッチ」のメンバーも。

 

でも、芽衣子がその曲に向き合えたのは種田の死があったから。

 

彼氏の「死」に向き合って、乗り越えようとギターを始めて

「ソラニン」をライブで歌う芽衣子のライブシーンは必見です。

 

自分は何者で、何をして生きていくのか。

 

そんなことを私も青春時代に悩んでいたなと思い出させてくれて、

社会人になった今では悩む時間はないけど、

本質は同じ悩みで決断を迫られる時ってあるなと。

 

今は家族もいて、みんなが元気に過ごせているから幸せだと思うが、

作中と同年代の時期に鑑賞していたら、夢を追い続ける選択をしていたと思う。

それが再確認出来ただけでもこの映画を鑑賞した価値はあった。

 

 

種田の死はについて「新装版」で作者のあとがきを読んで種田の行動は「願かけ」と表現している。

今まで何度か、種田の死は事故なのか自殺なのかと人から聞かれたことがあって、そのたびに自分はどっちともつかない煮え切らない答えをしていた。実のところ描いた当の僕も種田の行動の理由はあまり考えないようにしていた。というよりも考えたくなった。だって絶対にくだらない理由だから。

でもあえて今、その理由を説明するならば、種田の死因は「願かけ」だったんだと思う。「あの信号を渡り切れたら、きっといろいろうまくいく」という類の。

最後の最後に運任せだなんて本当に情けない。本当に馬鹿だ。自力で出した結果が己の全てなのに、それを受け入れなきゃ前に進めないんだよ。

今後も僕は種田を好きになれないと思う。だってもう死んでるから。

出典 : 浅野いにお『ソラニン 新装版』

 

自暴自棄とも違う、なにか運に任せて人生を決めたい若かりし頃の気持ち。

「夢や理想」と現実にいつか折り合いをつけないといけない葛藤に

衝動的ともいえる行動。

 

残念ながら種田は赤信号を渡りきれず事故にあって死亡してしまいますが、

「願掛け」が成功していたら種田や登場人物はどう変わっていたのでしょうか。

 

もしかしたら、何も変わってなかったかもしれない。

身近な人の死を迎えなくても、人は変わらないといけないのかもしれません。



映画「ソラニン」のレビューまとめ

ライブを終えて種田との思い出が詰まった部屋を引っ越して

芽衣子の新しい生活が始まります。

 

種田と過ごした河川敷をみんなで歩きながら

今日もどこかで戦争をしてるとか、たくさんの人が死んでるとか、そんなの信じられないくらいそれは平和な景色で、この景色がいつまでも続けばいいのにな。

と芽衣子は呟きます。

 

コミックの新装版では10年後の芽衣子が描かれている。

 

私は読みたいようで読みたくない。

 

種田と芽衣子

ロッチのメンバーたちの

ゆるい幸せがだらっと続いて欲しいからだ。

 

またふとした時に見直してみたくなるような

素敵な映画でした。