二級建築士試験対策【建築構造~】過去問分析による暗記箇所ポイント解説

二級建築士試験対策【構造】 過去問分析・暗記ポイント解説建築士
リュウ
リュウ

こんにちは!リュウ(@ryu_Zymork)です!

二級建築士試験対策第四弾!

構造の問題解説をしていきたいと思います!

出題数が多い項目をピンポイントで解説していきます!!

計算問題だけじゃない、暗記問題を中心にまとめていきます

建築計画の出題ランキングはこちらから👇

2020年二級建築士試験対策【建築計画】過去問分析出題ランキング

建築法規の暗記ポイント解説(前編)(後編)はこちらから👇

2020年二級建築士試験対策【建築法規】暗記ポイント前編

2020年二級建築士試験対策【建築法規】暗記ポイント後編

建築施工の出題ランキングはこちら👇から

2020年二級建築士試験対策【建築施工】出題ランキング

二級建築士試験構造対策【最低合格ラインを意識】

試験の合格ラインのおさらい

25問中13問正解が合格基準

近年の25問の内訳は以下の表の通り

抑えるべき所は、赤字で記載している6項目は毎年2問は出ているので、こちらを完璧に出来たら12問正解で合格ラインに王手を掛けれます!!

リュウ
リュウ

もう一度言います!
赤文字の項目を勉強しましょう!!!

以下では、「一般構造」に絞って解説していきます。

二級建築士構造対策①【木造】

木造は、木材の性質・各部構造の問題が多く出ていました。

木材

木材の性質は以下の通り

  • 強度の大小関係は、曲げ>圧縮>引張>せん断
  • 含水率が同じであれば、比重が大きいほど強度や熱伝導率が大きくなる
  • 辺材は心材より吸水性があり、腐朽しやすく、細胞内に糖分が含まれているので、虫害を受けやすい
  • 合板:薄く削りだした単板を、繊維方向がお互いに直行するように接着剤で貼り合わせたもの
  • 集積材:2.5~5.0㎝程度の木材の板を、繊維方向が互いに平行になるように接着剤で積み重ね、一つの部材としたもの

各部構造

①柱

  • 構通造耐力上主要な部分の柱の小径は、主要な横架材相互間の垂直距離の1/33~1/20とし、3階建の建築物の1階の柱の小径は、原則として13.5㎝以上とする
  • 柱の所要断面積の1/3以上を欠き取る場合は、その部分は補強する
  • 2階建以上の建築物の隅柱又はこれに準ずる柱は、通し柱とする
  • 構造耐力上主要な部分の柱の有効細長比は、150以下とする

②梁等の横架材

  • 横架材の中央下部には引張力が働くので欠き込みをしてはいけない
  • たわみが過大にならないように検討しなければならない
  • 梁のような曲げ材、材幅に比べて材成が大きい程、横座屈が生じやすい

③筋交い

  • 引張力を負担する筋交いは、厚さ1.5㎝以上、幅9㎝以上の木材又は、径9㎜以上の鉄筋を使用する
  • 圧縮力を負担する筋交いは、厚さ3㎝以上、幅9㎝以上の木材を使用する
  • 筋交いは、その端部を柱と横架材の仕口に接近して緊結する
  • 筋交いを欠き込みしてはならない
    たすき掛け等により、やむを得ない場合は必要な補強を行う
  • 同じ構面内の筋交いは異なる方向の水平力に対して抵抗できるように、左右対称となるように傾ける

二級建築士構造対策②【鉄筋コンクリート造】

鉄筋コンクリート造は自重がかかる構造で、部材の太さやせん断力に対する計画が重要となります。

構造計画

以下の項目に注意する。

  • エキスパンションジョイントで接している建物は、構造上は別の建物とみなす
  • 短柱はせん断力が集中し、せん断破壊の危険があるため、帯筋を密にし、靭性を増す対処が必要である
  • 水平力に対する剛性は、鉄骨造よりRC造の方が大きい
  • コンクリートの強度が大きいほど、付着強度も大きくなる
  • 鉄筋の短期許容応力は、長期許容応力度の1.5倍である
  • コンクリートの引張力は圧縮強度の1/10であるが、構造設計上は無視する

材料の性質・計画

  • 単位水量、単位セメント量の多いものは、乾燥収縮量が大きい
  • 柱の主筋は、曲げモーメントと軸方向力を負担する
  • 柱断面の主筋断面積の和は、コンクリートの断面の0.8%以上とする
  • 梁の主筋は、主に曲げモーメントを負担する
  • あばら筋比、帯筋比0.2%以上とする

二級建築士構造対策③【鉄骨造】

鉄骨造の出題傾向は接合部の問題が7割程度でした

鋼材

鋼材の性質は以下の通り

  • 略称:一般構造用圧延鋼材(SS材)、溶接構造溶接圧延鋼材(SM材)、建築構造用圧延鋼材(SN材)
  • 鋼材の記号における数値は、引張強さの下限値〔N/㎜2〕を表している
  • 基準強度F:「降伏点」と「引張強さの0.7倍」のうち小さい方の値
  • 常温において、ヤング係数は、約2.05×10^5〔N/mm2〕で、鋼材の強度に関係なく一定
  • 炭素量が増えると、引張強度・降伏点強度・硬度が増加するが、伸びと溶接性が低下する
  • 引張強度の最大は、炭素含有量0.8%前後のとき
  • 引張強度は、200~300℃程度で最大、500℃付近で半減、1,000℃でほぼ0となる
  • 常温において、鋼材の線膨張係数はコンクリートとほぼ同じある

接合

接合部の注意点は以下の通り

高力ボルト接合

  1. 摩擦接合:ボルトの軸に導入された張力によって生じる接合部材間の摩擦のみによってちからを伝達する接合法
  2. 引張接合:ボルト軸方向に引張力が生じる接合法
  3. 構造上主要な部分の接合部は高力ボルトを2本以上配置する
  4. ピッチは交称軸径dの2.5倍以上とする
  • ボルト接合は、振動・衝撃又は繰り返し応力を受ける場所には使用しない

溶接接合

  1. 完全溶込み溶接
  • 全長にわたり、断続しないようにする
  • エンドタブは、溶接の始端・終端部に生じやすい溶接欠陥が母材幅内に生じないようにするために用いる
  • 片側から溶接する場合、溶接金属が下に流れ落ちないように、裏面に裏当て金をする
  1. 隅肉溶接
  • 隅肉溶接の有効長さは、溶接の全長から隅肉のサイズの2倍を減じたものとし、隅肉サイズの10倍以上かつ40㎜以上とする
  • 重ね接手の隅肉溶接のにおいて、角部で終わる物は、連続的にそも角をまわして接合する
  • 異なる板厚の鋼材を隅肉溶接する場合、構造計算に用いる隅肉溶接のサイズSは、薄い方の母材の厚さ以下とする
  1. 部分溶け込み溶接
  • せん断力のみを受ける場合及び、のど断面に均等に働く引張力を受ける場合にのみ使用可能
  • 繰り返し荷重が作用する箇所、断面溶接で継目のルート部の溶接線を軸にとする曲げまたは荷重の偏心による付加曲げによって生じる引張応力が作用する箇所には使用出来ない
  1. 溶接継目の許容耐力等
  • 溶接継目の許容耐力=溶接部の有効長さ×有効のど厚×溶接継目の許容応力度
  • 溶接部の有効面積=溶接部の有効長さ×有効のど厚
  • 溶接部の非破壊検査には、外観検査の他、超音波探傷検査等がある

構造まとめ

構造の暗記問題まとめいかがでしたか?

私は計算が苦手という建築屋あるまじき性格ですが、以下の本に出会っていくらかは構造わかるようになってきました

みなさんも一冊いかがですか?

 図説 やさしい構造力学

楽しく分かる! 木構造入門 改訂版

これ一番有名?かな👇

住まいの解剖図鑑